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第7話「ハランビーの灯」

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ナイロビの家族に電話をかけると、母はいつものように言った。

「ハランビーよ、ブライアン。ひとりで背負わなくていい」

電話の向こうで、母は小さく「ウィンボ・ワ・ムウェジ」を口ずさんだ。窓の外に浮かぶ月は、きっと今、ナイロビの空にも同じ姿で浮かんでいる。

共に力を合わせる——ケニアの人々が大切にしてきたその言葉を、ブライアンは日本に来てから、何度も違う形で教わってきた気がした。

これから、自分はどんな灯をともしていくのか。ブライアンは静かに、次の一歩を選ぶ。