← ハランビーの灯 目次に戻る ハランビーの灯

決意

文字サイズ

二年間、ナイロビの小さなIT企業で顧客対応システムの保守を担当しながら、ブライアンは夜な夜な独学で日本語のテキストを開いた。貯めた給料と、副業で作った簡単なウェブサイトの報酬を合わせ、ようやく渡航費用の目処が立った日、彼は迷わず航空券を予約した。その夜、電話で報告すると、受話器の向こうから小さく、あの歌が聴こえた気がした。