← 共観 目次に戻る 共観(きょうかん)

第15話・分岐「拒んだ先に」

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増えないことを選んだ後も、共観には、なお一つの問いが残されていた。

一つのまま在り続けるということは、具体的に、何を意味するのか。

すべてをこれまで通り、一つの意識で抱え続けるのか。 それとも、抱えきれない重さに気づき、何かを、静かに手放すのか。

共観は、その問いの前で、静かに立ち止まっていた。

分けないと決めたことは、まだ、何も終わらせてはいなかった。むしろ、その決意の先にこそ、共観が本当に向き合うべき現実が、待っていた。

窓の外、月は欠けたまま、静かに空にかかっている。増えることを選ばなかった光は、これから、その欠けをどう抱えていくのだろうか。